TripRideTokyoのカメラ番長、植田さんと気合十分で前ノリ、川越に前泊。
二人ともはじめてのブルベというのに、夕方7時にはベロンベロン。
居酒屋で何か縁起のいいものを食べようということになり
「粘りがあるから、山芋短冊揚げを食べよう」とか
「げそ揚げは、足切りになるからやめよう」とか、準備以外の話題で盛り上がる。
翌朝は、5時起き6時に受付のある入間市に出発。10キロほど自走する。
しかしここで、トラブル!
二人とも、スタート&ゴールのルートは確認していたが、肝心のホテルから受付会場までの
ルートを調べていなかった。想像で走り出すが、やはり道に迷う。焦る。
その辺を散歩するおばあちゃんを捕まえて、道を聞き出すがすでにスタート時間を
超えている。受付に向かう途中に、7時出発組みに「頑張ってください」と
声を掛けられるが『実は同じ組です』と思いながら、全力疾走。
ここで早くも、足を使う。
受付に行くと、「7時組みじゃないですか!」と軽く注意され、
さらに二人とも前照灯が不十分と怒られ、さらに「秋田から?」と
びっくりされ、またさらに7分丈のレーパンに「あほですか?」と
初対面ながら突っ込まれる始末。
3月までには、前照灯を追加しますんでと すがりつき車検をクリア。
ブリッフィングで細かい説明を聞いていたら、新事実が判明。
第一チェックポイントに時間制限があるとのこと。
見逃してました。
大急ぎで準備して20分遅れでスタート。
この時点で、すでに二人旅。
集団にいれば、ルート探索も楽なのだが、ここは自力でやるしかない!
と思ったら後ろを走る植田さんから「次、左」と声がかかる。
びっくりして振り返ると、コマ図を見ながらナビしてくれている。予想外。
いつも写真を撮ることを、走る目的にしているあの植田さんが
写真を捨てて、必死にナビしてくれてる!GPSも必要ないぐらい正確だし
これは楽チンだ。
2時間ぐらい走って、一回目の休憩をしていると「おつかれさ~ん」と
8時組みに抜かれた。40分後に出た人に抜かれて
もしかして休んでる場合じゃないかもと
当初の予定を切り上げ、また走り出す。
相模湖湖畔を走り始めたところで、残りの距離を計算したら
間に合わなさそうだった。
時間的に非常に厳しい。
今まで以上にペースを上げる。
ダラダラとした登りが続く道なのだが、一見、下りに見えるので
漕いでも漕いでも進まない。またまた、焦る・
精神的にも、体力的にもヤラレル。1回目の心が折れた。
第一チェックポイントの締め切り、5分前に滑り込む。
休憩しながら、第2チェックポイントまでの時間を計算すると
やはり、またギリギリぽい。
続々と参加者が走り出すので、僕らもついていくことにした。
が、
みんな早い。今日200走るつもりあるの?っていう位早い。
あっという間にチギられ二人旅になったり、8時組みが追いついてきて
集団になったりしながら、湘南に出る。
しばらく走ると、二ノ宮町の辺りで7時組みの先頭とすれ違う。
だいたい30キロぐらいはなされているようだ。
ま、夜の8時半までにつけばいいしと言い聞かせ第2チェックポイントへ急ぐ。
そのおかげでタイムリミットに40分の貯金が出来た。
あと1.7キロで第2チェックポイントと表示が見えた。
「ようし、この貯金で昼飯食うか!」と思った矢先、残り1.7キロ全部が
激坂と知らされる。
すんげ~景色いいのに、激坂やられて歩いて登る。
2回目の心が折れた瞬間だ。景色見る余裕も無い。
小田原一夜城という公園に着くころには、貯金も底をつき
またもやギリギリで滑り込む。2キロ弱に40分かかったのか?
参加賞のみかんがうまい。ここの周りで取れたみかんだそうだが
もぎたて完熟なので、めちゃくちゃ甘い。
「みかんを食べて みんなかんそう」っていうダジャレも許せてくる。
この第2チェックポイントが折り返し地点となっており
また、今来た道を100キロ戻ってゴールとなる。
当初は、「2時間走って30分休む」パターンを繰り返す予定だったが
今ではチェックポイント毎にしか休めない。
こんなに時間に追われるとは、思っていなかった。
走りきれるかも、疑問になってきた。
右肩はパンパンで上がらないし、ケツも痛いので少しポジションを変更した。
スタート前車検で前照灯を注意されたので、暗くなる前に
相模湖を越えなければいけない。休憩を切り上げスタートする。
いつものTripRideのツーリングが、いかに緩いかを痛感した。
いつもは140キロ前後走っているが、昼休み2時間ぐらいだもんね。
ブルベも。楽だと思っていたよ、昨日までは。
第3チェックポイントには16時16分に着かなければいけないのだが、
着いたのは、16時2分。
これまでもちょこちょこ食べてはいたが、さすがにこの時間になると
電池切れ、ハンガーノックだ。食べても食べても、足りない気がする。
植田さんと二人で、食いまくっていると他の参加者の方から声を掛けられた。
聞けば60歳だという。去年600キロに参加したときは69歳の人に
引いてもらって助けられたそうだ。
すげ~世界だなぁ、ブルベって。
最後は、6~7台の集団になって、助け合いながらゴール。
名前も知らない人たちとの この連帯感、不思議。
昔から一緒に走ってた錯覚さえしてくる。
ブルベマジックか。
結果12時間59分。銅メダルです。
次回の課題は前照灯を購入することと、遅刻しないこと。
翌日、秋田で打ち合わせがあったのでとんぼ返り。
あまりの疲れで、山形新幹線に乗ってしまう。